ある歯医者の頭の中

歯医者として、経営・資産運用する者として、食を愛するものとして、学んだことや考えていることをアウトプットします。

夢を持つ

皆さんは夢を持っていますか?

マイホームを持ちたい、開業したい、世界中旅行してみたい

色んな夢があると思います。

夢を持っていない人は、まずは夢を持ちましょう。

将来、何をしていれば幸せか、どんな状態になっていたいか。

ゴールも分からない平地をただひたすら走れと言われても頑張る気力は出ませんし、苦痛に感じるでしょう。ゴールがあるからこそ、マラソンという競技が成り立ち、それに向かって走ります。

短期的な仕事を考えてみましょう。データ入力を依頼されたとします。どれだけ入力しても終わりがみえないと思うとゾッとしますよね。

終わりが見えるからこそ、やろうという気になるものです。

 

それでは、人生について考えてみたときはどうでしょう?目標がなければただなんとなく生きているだけで、きっとしんどいと思います。

夢があれば、いつまでにお金をどれだけ貯めておかなければならない、いつまでにこういった状態になっていなければならない、といった具合に自分がすべきことも明確になります。

ゴールがあるからこそ、そこから逆算することができます。そして、ゴールという大きな目標の途中途中で小さな目標を置きます。そうすることで、今すべきことが分かったり、夢と現実とのギャップが分かったりします。

ギャップがあるのならば、目標を修正するか、ギャップを埋める行動を取らなければなりません。

 

と、ここまで夢を持った方が良いという意見を述べてきましたが、必ずしもそうでもないのかもしれない、と思う時もあります。

深く考えずに思うままに生きたいという人もいるでしょうし、いつか夢ができるかもしれないけど今は目の前のことをこなすのみという人もいるでしょう。

しかし、こういった人たちは人生がしんどいだとか、やる気が出ないといったことはないように思います。自分の価値観に従って生きているのですから。

 

どちらが正しいということは言えません。

自分に合った生き方で構わないと思います。ただ、その生き方が柔軟性に欠ける生き方ではないことが、充実感を得る条件ひいては人を惹きつける条件ではないでしょうか。

夢を持っている人も、それに縛られすぎないようにすべきです。

夢を持つことはゴールを設定するという大きな意味合いを持ちますが、それが人生の全てではありません。

これを読んでくださってる方も、私も、後悔のないような充実した人生を送りましょうね!

VRIO分析

VRIO分析を使うと何ができるか。

まず、対象は他社でも市場でもなく自社です。

V:Value(経済価値)

R:Rarity(希少性)

I:Inimitability(模倣困難性)

O:Organization(組織)

これらをおさえた経営資源が企業の強みである、ということです。

リソース ベースト ビュー。市場の状態に関わらず、競争優位性を保つのは経営資源であるという考え方ですね。

 

さて、このVRIO分析ですが、個人にも当てはめることができるとは思いませんか?

例えば、プレゼンテーションが上手い人。説明が分かりやすいですし、誰しもができることではありません。努力してそうなろうとしても場数を踏む必要があり、回数を重ねるごとに改善していかなければなりません。

ここまでVRIまでは満たしていると思います。しかし、勤務しているのが工場で、黙々と作業をこなす仕事だったとしたら・・・それは強みを活かせているとは言えませんよね。

他にも、対象を真面目ということに設定してみましょう。まず、どう真面目なのかが分かりません。言われたことをする、という意味ではほとんどの人が当てはまるため、強みにはならないでしょう。逆に、毎日のルーティーンを持っており、5年間欠かしたことがないといった場合。この継続性はなかなか真似できるものではなく、強みと言っても良いのではないでしょうか。

 

私にも尊敬する歯医者さんがいます。

彼は卓越した技術で失われた歯の形を再現します。これは患者さんからの需要もありますし、素人目に見ても凄い、と感じると思います。その際、金属やセラミックを使わずに、コンポジットレジンという素材を使用します。

そこまでの技術を持った人はなかなかいません。素材はありふれていて日々の診療で使用するものですが、それを最大限活用しています。また、誰しもがその境地に立てるわけではないでしょう。

そして、その治療に対して保証期間を定めています。記憶が正しければ10年保証だったような気がします。最小限の削る量で患者さんのニーズにも応えて、使用素材は高価なものではない。診療室やメインテナンスなど、治療全体としてもシステムが整備されています。

この例は強みを持っていると言えるでしょう。実際に、全国の様々なところで講義をしたり、病院で技術を教えるセミナーを開催したりしていますが、いつでも満員御礼です。

 

自身では当たり前と思っていることが、実は他の人がなかなか真似できないようなことだったり。逆に、自身では長所だと思っていることが、意外と他の人でも同じことがいえたり。

自分で思い浮かべる自分の像って、案外ぼんやりしたものであることも多いのではないでしょうか。

一度、じっくりと考えてみたり、場合によっては書き出してみて自分を分析してみてはいかがでしょうか。

企業の話よりも個人の話が多くなりましたが、参考にしていただけると幸いです。

歯が痛い

歯が痛いなー、という時、何が原因だと思いますか?

大抵の人は虫歯が原因かな、と思うのではないでしょうか。

自分の歯を見て黒い部分がはっきりと見えるようだったら虫歯が原因でしょう。

しかし、実際には他の要因も考えられます。

親知らずが痛い場合。これは歯茎が痛いという場合が多いのですが、歯が痛いと訴える患者さんが多いように思います。

噛み合わせが強い場合。歯と歯茎の間の部分が欠けてしまって水などがしみることもあれば、歯同士が強く当たってすり減っていたり、神経が過敏になってしまっていたりします。

痛いといってもそれがどういった原因で起きているのか。少しまとめてみます。

 

・虫歯

虫歯の菌が神経まで達している場合、平常時でもズキズキとした痛みがあります。しばらく続いて神経が死んでしまうとその痛みもおさまるので、治ったのと勘違いする人もいます。神経を取り除いてやり、歯の中まできれいにしていかなければなりません。歯の中をきれいにすることを根管治療と呼びます。

象牙質に達している場合は、水や風などがしみることが多いです。虫歯の菌が侵入している部分を全て取り除いた後、コンポジットレジンと呼ばれる樹脂の詰め物をしたり、インレーと呼ばれる金属やセラミックなどを詰めます。インレーは技工士さんに作ってもらうため、型取りが必要になります。

エナメル質に限局する場合は基本的にはコンポジットレジンを詰めるのみに留まることが多いです。虫歯の部分はもちろん取り除いてやります。

歯の構造についてはむしばの大きさについてを参照してください。

虫歯が進行して骨まで達している場合には修復することができないため、抜歯が治療法となります。

 

・親知らず

実際には親知らず自体が痛いというよりは、周りの歯茎が痛いことが多いです。

斜めや横向きに生えている、生え方が部分的などの理由で歯磨きが行き届いておらず、菌が繁殖して歯茎が炎症を起こしている状態です。智歯周囲炎といいます。

しっかりとお手入れをしてやるか、抜歯するという選択もあります。抜歯を選択した場合、根っこの先が顎の中を走る神経と接していないかを確認してから行うべきです。

 

・噛み合わせが強い、歯軋り

噛み合わせが強いと、歯が噛み合う部分がすり減ったり、歯と歯茎の間の部分が歪んで欠けるといったことが起きます。エナメル質が少なくなったり、欠けて無くなってしまうので、象牙質が少ししか覆われていない状態もしくは露出した状態になっています。むしばの大きさについてでも述べましたが、象牙質は痛みを感じる部分です。なので、冷たい水や噛むといった刺激がある時に痛みが生じます。

また、象牙質が露出していなくとも、大きな力が繰り返し加わることで歯の中の神経が傷むことがあります。歯で覆われていても振動は伝わります。痛みがあったりなかったりという状態ならば、噛み合わせを調整したりマウスピースを使用することで対策できることがあります。痛みが持続するようであれば、残念ながら中の神経を取る必要があります。抜髄といいます。

さらに、過大な力が加わることで根っこが折れている、もしくは割れている場合もあります。頭の部分が欠けた程度であれば修復可能ですが、根っこが割れている場合には治療方法としては抜歯しかありません。

 

歯周病

歯は骨の中に埋まっていますが、その間には歯根膜という組織が存在します。歯根膜も痛みを感じる部分です。なので、歯がグラグラの状態で噛むとこの歯根膜が力を受けて痛みが生じることがあります。

また、歯茎から根っこの先を通して歯の中に菌が侵入することがあります。菌は歯の中で神経を傷つけます。これが痛みを生じる場合もあります。

また、歯茎の痛みを歯の痛みと勘違いする場合もあります。

 

・根っこの先の炎症

一度神経を取った歯であっても安心はできません。

根っこの先の部分で炎症を起こしていると、歯根膜に炎症が広がり、痛みを感じます。

噛む刺激で痛みを感じます。

根っこの治療をする必要があります。

 

長くなってしまいましたが、歯の痛みの原因は多種多様です。

が、放っておいて治るものは一つもありません。最良で維持です。

痛みを感じたのであればすぐに歯科受診をすることをお勧めします。

ザ・ゴール

ザ・ゴール、つまりは目標です。

本書もビジネスの入門書として読みやすいものではないでしょうか。

久しく本を読んでいない、という人にも嬉しい、なんとコミック版も売り出されています。

内容としては

・企業の目標は儲けること

・生産性の追求

全体最適の制約理論(ボトルネック

ざっくりとお話しするとこんな感じです。

 

日本ではお金持ちや稼いでる人が叩かれることも少なくありません。

思考方法がそもそも大衆離れしているからなのか、尊大になってしまう傾向があるから嫌われるのか、稼いでいない人からの嫉妬なのか、色んな要素が考えられますね。

お金を稼ぐって悪いことでしょうか?自己中心的にそれだけを追い求めたり、悪事を働けば勿論悪いことになります。でも、お金を稼ぐこと自体に良し悪しはないはず。有職者は皆お金を稼いでいますし、より多くもらえるのであればそれに越したことはないと思っているはずです。企業であっても同じことが言えるでしょう。稼ぐことを目標にすることはなんら問題ありません。

ブレない目標を立ててそれに向かう、そのマインドを持つといった話でしょうが、当然といえば当然の内容です。

 

生産性やボトルネックに関しては、工場で働いたことがないのでなんともいえませんが、理にかなった内容だったと思います。

目標をはっきりとさせた上でその達成度から生産性を測る。また、最も低いものに全体が規程されてしまう。

高校の生物では植物の光合成に関する問題で、限定要因という言葉があったのを思い出しました。

実際、工場に限らず飲食店などでも同様の考え方ができます。料理を作るところなのか、はたまたオーダーを受けるところなのか。最近ではタッチパネルで注文するタイプの店も増えてきましたが、これはボトルネックを解消するための施策と言えるでしょう。アイドリングタイムをうまく活用できるといいのですが、生産性は向上したのでしょうか。

こういった店が増えてくると必ず逆方向に力を入れる企業が出てきます。あえて人が対応することでおもてなしの精神を表現する、など。そういったブランディングは有効である反面、システムや教育の体制を作るのに大きなコストがかかるでしょう。

 

さて、考えさせられる内容が多く書かれている本書を何故入門書として評価したのか。それは、内容の大半が日本の自動車メーカーであるトヨタのモデルと被ることにあります。

日本を代表する世界的な大企業。ならば、他にも多くの本が書店に並んでいます。なので、分かりやすい、とっつきやすい、という意味ではかなりの良書でしょうが、ある程度学んだ人からすると基本的なもので物足りなく感じるのではないかと思いました。

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?という本をご存知でしょうか。

アップルやベンツなどの世界を代表する企業でも研修テキストに使用されています。

自己啓発本やビジネス書を読もうと思って調べたらヒットした、書店で見かけた、などタイトルを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

それでは、読んでみたことがある人は?

薄い本なので読んでみてください、と言うのは簡単です。実際に読んだことがある人も少なくはないはず。

今回はざっとあらすじを紹介させていただくのと、感じたことを書いていこうと思います。

 

登場人物は二人の小人と二匹のネズミ。彼らは迷路に住んでいて、チーズを食べて生活しています。チーズ以外の食べ物はなく、どこにあるのかも分からないという設定です。チーズは現実世界で我々が求める様々なものの象徴、迷路はそれを追い求める環境を指します。そして、彼らはそれぞれが違った個性を持っています。

大量の、しかも美味しいチーズを見つけた彼らはその場所を訪れることがルーティーンになります。しかし、ある日そのチーズは全てなくなってしまいます。

ネズミはすぐに新しいチーズを求めて行動を起こします。小人はずっと悩んだまま過去に縛られて動けない者、悩みつつも現状を変えるために行動を起こす者、に分かれます。

行動を起こしたものはチーズを見つけることができ、考え方にも変化が現れました。

 

こんなお話です。一応ハッピーエンドという形でしょうかね。

自分がどのタイプに当てはまるのか、どうならなければならないのか、は議題に上がりやすいのではないでしょうか。

私はちょっと変わったものの見方をしてしまいました。本は読者に伝える場であり、それによって設定や結末は変わります。

 

チーズはどこへ消えた?では、物事に変化が起きた時には順応して行動を起こさなければならない、ということを伝えたいんだと思います。

しかし、行動を起こしたものがチーズを見つけられず、元の場所に誰かがチーズを運んできた物語だったとしたら、周りの変化に流されず我慢することって大事だよね、ということが伝えたいことになります。

矛盾するかもしれませんが、ケースバイケースでどちらも大切なことですよね。

また、設定上チーズを探していますが、チーズに変わる何かを見つけられるのなら。これは、一つの物事に執着すべきではないということが伝えたいということになります。

ネズミだけチーズにたどり着けたのであれば、すぐに行動すべきということになります。

 

このように、作者が伝えたいメッセージが強ければ強いほど、その登場人物は設定上有利になり得ます。裏を返せば、設定上有利にみえるキャラクターにはメッセージ性があると考えても良いかもしれません。

 

チーズはどこへ消えた?の内容をワンフレーズで表すならば、変化の重要性とそのマインド、といったところでしょうか。

もちろんこれは重要なことですし、簡単に読めるという点を考えても、読んでみてはいかがかな?と思う1冊でした。

自己啓発本やビジネス書の入門としては良いと思いますが、ある程度その分野の本を読んでいる人にとっては物足りないかもしれません。

むしばの大きさについて

身の周りで歯医者に通ってるという人がいたら、「あぁ、むしばがあるんだなー」と思うのではないでしょうか?

実際には、むしばの治療だけではなく、歯周病顎関節症、矯正、ホワイトニングなど幅広い治療が行われています。

全部について言及してしまうと膨大な量になってしまうので、今回はむしばについて話していきたいと思います。

 

学校の検診で歯を1本ずつ見られて、斜線だとか、Cだとか、CRだとか先生が言っているのを聞いたことがありませんか?暗号みたいで何を言っているのかよくわかりませんよね。

むしばになっている歯については、Cで表現されます。これは、むしばを表す英語 Caries の頭文字のCです。そのままですね(笑)

そして、このむしばにも段階があるのですが、それを説明するにはまず歯の構造について概要を説明しなければなりません。

 

口の中を見てみましょう。歯が見えますね。この見えている部分は、歯の頭の部分です。頭の部分ということは、根っこの部分があるということなのですが、健常な人の歯では骨に埋まっていてみることができません。

頭の部分の一番外の層はエナメル質と呼ばれていて、とても硬いです。内側に象牙質と呼ばれる層が存在しますが、この部分は比較的柔らかいといえます。その中に歯の神経が入っています。歯髄と呼ばれるものです。

エナメル質には神経が通っていないので、削ったりしても痛みはありません。象牙質は管状の構造の中に液状成分が入っていて、それが動くことで痛みを感じるといわれています。歯髄は神経なので言わずもがな、触れたりすると痛いです。

歯医者さんで歯を削られて痛いと感じた時は、エナメル質を越えて象牙質に達している、場合によっては歯髄に達している時と言えるでしょう。

 

さて、むしばの大きさについてですが、水平方向と垂直方向での分類が可能と言えるでしょう。我々は歯の面をブロック分けしています。サイコロの底辺以外に名前がついていると思っていただくと分かりやすいでしょうか?前、後、外、内、てっぺんといった具合です。どの面にまでむしばが拡がっているかで水平的な記録を取っています。

次に、垂直的に考えるということはどの程度深いところまでむしばが達しているか、ということになります。

Co:要観察。むしばになる一歩手前といったところでしょうか。

C1:エナメル質に限局したむしば。

C2:象牙質に達したむしば。

C3:歯髄に達したむしば。

C4:歯の頭の部分が失われ、根っこの部分だけになってしまった状態。

こんな感じです。

 

最後に、むしばは進行を遅らせることはできても、治療しない限り自然治癒することはあり得ません。厚生労働省の統計では、むしばになる人の割合は年々減少しているとさ。れていますが、まだまだむしばをみない日はありません。痛い思いをしないためにも、しっかり歯磨きをしていきましょう!そして、痛いと思ったらそれ以上悪くなる前に最寄りの歯医者を受診しましょう。理想的なのは、定期的に検診を受けることではあるんですけどね。

PDCAサイクルってなに?

PDCAサイクルってご存知ですか?

P:Plan 計画

D:Do 実行

C:Check 評価

A:Action 改善

の頭文字を取ってPDCAサイクルと言われています。

目まぐるしく環境が変化していく現代社会においては、「古い」とか、「いちいちやってられない」だとか、「その工程を行うのに時間を取られる」といった意見も耳にします。

しかし、我々人間は幼い時から無意識のうちに行っている、いわば誰もが知っている理論なのではないかな、と思うのです。

 

例えば、ゲームについて考えてみてください。何気なくプレイしているつもりでも、敵を倒す、このステージをクリアする、などの目的があるはずですよね。それが残念ながら達成できなかった場合どうするか?レベルを上げてみる、違う道具を使ったり違うパーティで挑む、自分の腕が上がるまで一つ前のステージで練習する、など失敗した時と全く同じ条件で再挑戦することはないかと思います。

 

これ、ちょっとしたPDCAサイクルだと思うんですよ。目標を立て行動に移し、失敗した部分を分析して変えるという行動を起こす。ゲーム内でキャラクターがやるか、社会で自分がやるかの違いはありますが、基本的な部分は同じように思います。

 

つまり、PDCAサイクルを回してない人というのは、何も考えずにただ言われたことだけを黙々とこなす人ということになるのですが、実際にはそんな人あまりいませんよね?方向性は違えど、なんらかの考えがあると思います。それが、グループ全体をよくしようという方向なのか、自分が楽したいという方向なのか、それらがブレンドされたものなのかは人や場合によって異なるとは思いますが、きっと誰しもが何かを画策しています。

裏を返せば、行動を見ていればその人が何を目標として何を求めているのかが分かります。

 

さて、PDCAサイクルの説明としては4つの単語とそれらをサイクルとして順々に行うこと、といった簡素なもので終わってしまいます。あとは他のフレームワークと組み合わせてより効果的なものへと昇華したり、PDCAサイクルを素早く回せるような仕組みを作ったりと、個々人によって異なる部分になります。

 

具体的なものを挙げると、定めている目標は明確ですか?数値に置き換えられますか?期限は決まっていますか?決まっているならば中間目標は定めていますか?改善策が「努力する」など曖昧なものになっていませんか?目標を定めるのに時間がかかりすぎて動けないでいることはありませんか?現代社会では周囲の環境が目まぐるしく変わるため、目標やそれに伴う行動もある程度柔軟でなければなりません。数字として明瞭に表現できなければいけない反面、それに固執しすぎないよう変化を受け入れてPDCAサイクルに反映すべきです。

 

PDCAサイクルだけで1冊の本が書けるような内容なので、それと比べればかなりざっくりとした説明になってしまったかもしれませんが、知らなかった人にとって少しでも得ることがあれば幸いです。