ある歯医者の頭の中

歯医者として、経営・資産運用する者として、食を愛するものとして、学んだことや考えていることをアウトプットします。

本を読むということ

突然ですが、日本の社会人の平均勉強時間をご存知でしょうか?

答えは、6分です。

たかだか6分くらいなら自分にもできそう、と思いませんか?

これには、カラクリがあって、勉強時間0分の人が大半を占めることが原因です。

まず、行動をしていないということですね。

それでは、勉強している人の中での平均時間はというとどうでしょうか。

2時間を越すようです。

極端に分かれていますね。

 

物事を判断する際に、平均という言葉は非常に便利です。

とりあえずは平均を目指すか、という目標設定にもなり得ます。

しかし、そのデータの分布が極端に偏っている場合は、数値も偏ってでてしまいます。

こういった場合には中央値を用いると効果的であることもあります。

 

ということは、まずは本を読むという行動に移しただけでも多くの人から一歩リードしたことになります。

たとえ1日に1ページしか読まなくともそれは成長です。

そして、ここに大きな意味があります。

 

私も幼少期は本が大好きで月に何冊も読んでいました。しかし、成長するに伴い段々読書をする機会は減っていき、大学生の頃は6年間で0冊というていたらく。

研修医の時には専門書を読み漁りましたが、これがかなり苦痛でした。

久しぶりに本を読むと、全然集中できない、読むのが遅い、読んだ内容が頭に入ってこない、すぐに忘れる、と散々な状態。

専門書だからかな?と思い、趣味や自己啓発本を読んでみましたが、結果は変わらず。

完全に本に対して苦手意識が生まれていました。

そこで、無理はせずに1日に何ページずつと刻むように読むようにしました。

初めは1冊読むのに1ヶ月を越すことも当たり前でしたが、続けているうちにもう少し読めるな、とか、区切りまで読もう、と徐々に伸びていきました。

今では通勤の電車の中は基本的に読書をして過ごしており、月に数冊読める程度に回復しました。

 

大切なのは、まず始めること。無理をする必要はありません。徐々に量を増やしていきましょう。始めたことで大きな進歩は始まっています。

自転車を漕ぐのも、初めの何漕ぎかはかなり力がいるでしょう。ただ、スピードに乗ってしまえばさほど力を加える必要はなくなります。

そして、有名な法則ですが、1.01の努力を毎日積み重ねると一年後には37.8になります。逆に、0.99の努力は一年後には0.03になります。言わずもがな、0はどれだけ積み重ねても0から変化しません。

たった0.01なら増やしていける気がしませんか?

まず始める、そして徐々に増やす。これを心からお勧めします。

 

そして、それは運動でもなんでも良いのですが、私はその中でも読書を強くお勧めします。

というのも、最近心に残った言葉で、“知識を得るということは世界の解像度を上げること”というものがあります。

知らなければ、何も分からない。少し見えるようになればもっと鮮明に見たくなる。そうやってどんどん好奇心が掻き立てられ、世界は広がり行動は加速する。

読書をすることで知識が得られる。得た知識でコミュニケーションが捗ったり、向上心が生じたり、アイデアが思い浮かんだりする。そこから得られるものは計り知れないでしょう。

本を読むことの恩恵が、少しでも伝われば幸いです。